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 エフェクチュエーション理論とは

①エフェクチュエーション理論の概要

エフェクチュエーションは、バージニア大学ビジネススクールのサラスバシー教授によって提唱された起業家・アントレプレナーシップの理論です。


サラスバシー教授は、起業家に共通する明確なパターンを導き出すために「1960〜1985年に最も成功した起業家100人のリスト」+「Entrepreneur of The Year(E&Y)」の受賞者リスト245人の中から調査に応じた45名に対しシンク・アラウド法※による調査を行いました。

※シンク・アラウド法とは、認知科学の調査で用いられるプロトコル分析の方法。脳内に浮かんだ思考をそのまま発声して記録する調査手法。

調査の結果から、優れた起業家は共通して「自分の価値観と手札から何ができるかを考えて、変化する環境に対応しスケールしていった」ことが判明しました。

この考え方は、これまで起業家に必要な要素として信じられてきた「最初に壮大な計画を描き、脇目も振らずに実行した」とは真逆の考え方ではありながら、実際の起業家のエピソードに照らし合わせてみても納得性が高く、エフェクチュエーション理論として注目されるようになりました。

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バージニア大学ビジネススクール サラス・サラスバシー教授により、2008年(日本語訳は2015年)に​「EFFECTUATION」が発行された。

② エフェクチュエーションの「4つの原則+全体を跨る世界観」

サラスバシー教授は、起業家に共通するマインドとして「4つの原則+全体を跨る世界観」をエフェクチュエーション理論として提唱しています。

Bird in handの原則:

 「完璧なチャンスがやってくるまで行動を起こさない」のではなく、今の自分が持つ手段(自分自身、知っている

 こと、知っている人)を使って一歩目を踏み出すという考え方。

Affordable Lossの原則:

 許容可能な損失を予め決め、その範囲内で求めうるチャンスを追求するという考え方。

Crazy Quiltの原則:

 一見、自分とは合わなさそうな対象であっても、硬直的な戦略にこだわりすぎることなく、パートナリングや

 巻き込みを図る考え方。

Lemonadeの原則:

 偶発的に起こったことは(良し悪し関係なく)機会と捉え、柔軟に活かそうとする考え方。

Pilot in the Plane(全体を跨る世界観):

 全ての原則に跨る世界観で、機中のパイロットのように常に対応できるよう「コントロール」を心掛け、同時に

 予想外の機会も捉えて状況把握をしようという考え方。

 これらの考え方は、ベンチャー企業や新事業創出に携わる人だけに必要というわけではなく、既存事業においても新たな価値創造を行うために、実践すべきマインドになります。

 イノベーション・オープンイノベーション・DXなども、「価値創造」が必要という点では共通しております。

 また、最近話題となっている「人的資本経営」や「未来人材ビジョン」、「人材版伊藤レポート」で叫ばれている、

「担い手となる人材不足」を解消するためにも必要なマインドになっています。

エフェクチュエーション・ワークショップ

 エフェクチュエーション理論の根幹である「まずは手持ちの手段からイノベーションを始めてみよう」を理解し、
行動変容を促すためのワークショップを提供します。
 エフェクチュエーション理論を学ぶことで優れた起業家に共通するマインドを知ることができますが、どんなに
優れた理論であっても「知る」だけでは、起業家のように行動することはできません。
 大事なことはエフェクチュエーション理論を「実践する」ことで、そのためには実際に頭と体を動かして
4つの原則+全体を跨る世界観」を身につけなければなりません。
 スケールアウトでは、エフェクチュエーション理論の実践的な習得プログラムを独自開発し、イノベーションの
動機付け・行動変容の促進として累計2200人を超える受講者に導入してきました。

① ワークショップの狙い
このワークショップは、このような新規事業にまつわる課題を解決します。
  • 価値創造のためのプロセス(新規事業創出プログラムなど)を整備したけど人が集まらない
  • イノベーション手法論を社内で展開しているけどなかなか使われない
  • イノベーションプロジェクトを任せたけどスタートアップのような覚悟が見えずなかなか成果がでない
  • 起業家マインドを持つ人材を増やしたいが、どこから手をつけたらいいかわからない。
エフェクチュエーション理論の実践で「イノベーションを行う動機を発見する」ことを行うワークショップです。
上記に挙げたような課題を「動機を発見する」ことで解決し、イノベーションに挑戦する社員を増やすことを目的としています。
② ワークショップの構成
​(実施例)

  DAY1: XX月XX日(X)09:00-17:00 (昼食休憩:1時間)

  DAY2: XX月XX日(X)09:00-17:00 (昼食休憩:1時間)

  ※DAY1-2での実施を推奨いたしますが、DAY1のみでの実施も可能です。

 開催会場:オンライン or 対面 ※オンラインの場合は、ZOOM+miroを使用

 実施人数:1日程で、4名×8チーム=32名程度

   ※グループ分けは、部署・職位・性別・年齢などを混在させることを推奨します。

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紹介記事
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